障害者雇用成功の鍵は、採用後の職場定着
多くの企業、支援者が直面する職場定着の壁
障害者雇用の現場で働く支援者や雇用元の企業担当者様が直面するのが、職場定着の壁ではないでしょうか。
実際に私も支援者として数多くの方々が就職される現場を見てきましたが、1年以上安定して就労される方は厚生労働省が発表したデータとほぼ相違ない認識です。
なぜ面接で気付けないのか?
「障害者雇用の壁の1つが職場定着率である。」というのは多くの方がご認識されております。
特に精神の障害をお持ちの方が安定して就労するためには、障害受容できている(自身の障害特性を正しく認識して、それに対する対策を講じることができている)ことが必須になります。
しかし、面接でなかなか見極めが難しいのも事実です。
なぜなら、その方の障害受容の度合いをせいぜい30分から1時間程度の面接だけでわかるのであれば、精神科医や専門のカウンセラー以上のヒアリング能力と専門知識を要するからです。
実は多くの支援者が気づいている!?
事実、30分から1時間程度の面接だけで、その方の障害受容の進捗を見極めるのは困難でしょう。
一方で、常日頃から求職者の方を見守っている支援者はどうでしょうか。
実は私もそうでしたが、多くの支援者が面接に参加される段階で安定就労できる方と障害受容が進んでおらず長期就労に課題のある方の見分けが出来ています。
しかし、それを企業側に伝えることはほとんどありません。あくまで支援者の見立てであり、求職者の方が様々な事情で早期就職を望むのであれば、それを無理やり止めることは支援者のあるべき姿ではないからです。
早期離職は企業だけでなくご本人にも大きなデメリット
私も過去のご支援の中で、安定就労に不安はありながら、ご本人の強い意志を尊重して就職支援をさせていただいた方がいらっしゃいました。
その方は、やはり残念ながら半年ほどで離職されてしまいました。
早期離職は、雇用元の企業だけでなく、ご本人にとっても職務経歴書に傷がつくだけでなく、就労に対する自信をなくすことにもつながります。
当社は、求職者様のためにも公平な視点で企業様の採用活動を支援して、ご助言を差し上げることで職場定着率の向上に努めてまいります。